東南亜細亜掬魚紀行外伝
植物漫遊記


植物漫遊記シリーズ2006
BRASIL
Espirito Santo
 
Vitoria

エスピリトサント州の州都ヴィトリアはコーヒーの積出港として栄え、現在はツバロン製鉄所をはじめとする重工業地帯を擁する一方、近隣に多くの美しいビーチが存在する観光地でもあります。日本の有名ガイドブックには載っていませんが、とても美しい町です。

↑コンベント・ダ・ペーニャ教会からの眺め
 
コンベント・ダ・ペーニャ教会

ヴィトリア市街を一望する岩山のてっぺんに建てられた教会です。1500年代にキリスト教布教の拠点として建てられました。ここでは聖母像がいわゆるご本尊で、メキシコの褐色の聖母信仰との関連を感じるのは筆者だけでしょうか?中南米では土着の女神信仰がキリスト教布教の際の聖母信仰の下地になったのかもしれません。4月にはお祭りがあり、毎年3000人ほどが岩山に登ってくるのだそうです。

↑聖堂の入り口
↑駐車場から

くねくねと曲がりくねった石畳の車道を登ってくると教会の駐車場です。車道は林の中を走っているので林の中には筒形のブロメリアが多数着生しているのが見られます。薄暗いせいか、どれも間延びして濃い緑色をしています。おそらくビルベルギア・トゥイーディエアナだと思います。開けた駐車場のまわりの木にはティランジアが見られました。

↑Bill.tweedieana 周りには着生サボテンが多数
↑着生サボテンのリプサリスの仲間
↑おそらくブラッサボラ属の着生ランでしょう。
↑T・ウスネオイデスとストリクタ。うじゃうじゃ付いてます。
ペドラ・セボーラ

今回お世話になったヴィトリア日系協会のすぐ裏にある公園です。かつては荒れ地で、死体が出たりと荒れ放題だったようですが、日系協会の方々の努力で行政が整備を行い、現在はきれいな公園に生まれ変わっています。治安が悪いといわれるブラジルですが、真っ暗な夜の8時頃でもジョギングする女性が居たりしてよく管理されているのがわかります。ペドラ・セボーラとは、日本語でタマネギ岩という意味で、公園の真ん中の小高くなったところにタマネギ型の奇岩があります。公園内にはブロメリアやファン・イリス等が植えられていますが、タマネギ岩の上や公園の隅にある自然の岩板上には、自然に生えていたブロメリアが残されていました。

↑真ん中にあるのがペドラ・セボーラ
↑岩の上にはBill.tweedieana
↑Bromelia.sp.花が終わっていて種類はわかりません。



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