〒877-0014大分県日田市本町10-11
電話/FAX:0973-22-2024
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日田市上野眼科


当院で白内障手術を受ける患者さんにお渡ししている、手術説明書です。
内容は九州大学眼科のご厚意で、九州大学で使用しているものを一部改変して使用させていただいています。


白内障手術を受けられる患者様へ

1.現在の病名、病態 : 白内障

白内障とは目の中の水晶体(ピントを合わせる役目をしている部分)が混濁してくることにより視力低下や霧視(かすみ)などが起こってくる疾患です。
一般的には加齢により
起こってきますが糖尿病やアトピー性皮膚炎、外傷などの場合は若い方でも起こることがあります。

2.手術日程は別紙に記載 
 
3.この手術の目的、必要性、有効性

 水晶体の混濁がとれることによって視力が向上します。しかし白内障以外の病気(糖尿病
網膜症や黄斑変性など網膜の病気、視神経萎縮など視神経の病気など)があると、視力が
あまり向上しない場合があります。
 眼内レンズは水晶体と異なり調節する力がありません。例えば手術後近くが見えるような
眼内レンズの度数を設定すると、遠くはピントがずれるので、ぼけて見えます。多くは日常
生活(食事、入浴、トイレ、テレビなど)が不自由しないように約1メートル先にピントが
あうように度数を決定して移植します。しかし多少の誤差は生じることがありますし、
手術後の度数に応じてメガネが必要になることがあります。そのメガネをつくる時期は
術後1〜3か月以上経ってからが適当です。

4.この治療の内容および注意事項

術式:超音波白内障手術(水晶体嚢外摘出術) + 眼内レンズ挿入術
        
方法:角膜の縁を数mm切開して超音波チップを挿入し混濁した水晶体を破砕、吸引し、その後眼内レンズを移植します
術後は特別な安静は必要なく歩いたりすることは可能です。ただし眼を水にぬらすと細菌などの感染を起こすことがありますので洗髪や洗顔についてはしばらく制限があります。
    
5.手術に伴う危険性
A 術中合併症(手術に伴うやむを得ないトラブル) 
眼の中の出血(駆逐性出血):まれですが高度の出血(駆逐性出血)の場合一気に失明することもあります。眼球の手術の0.2%程度に起こると言われています。予想、予防は困難でどの施設での白内障手術でも起こりうる合併症です。
水晶体嚢の損傷:眼内レンズ移植を行う際のレンズの支えとなる水晶体嚢がしっかりしていない場合、眼内レンズを移植できないことがあります。多くは後日再手術で移植することになりますが、眼内レンズを移植できない場合には、厚いメガネまたはコンタクトレンズで視力を矯正することになります。また、まれに水晶体またはその一部が後方の硝子体腔に落下して手術中の摘出が困難になる場合があります。この場合は後日硝子体手術で落下水晶体の摘出を行うことがあります。

B 術後合併症
角膜の濁り:手術操作によって角膜に障害が及びます。手術前に角膜の検査で手術に耐えられると判断されていても、手術後に角膜の機能が落ちて、濁りで視力が落ちたり痛みが生じてくることがあります。治療としては角膜移植が必要になりますが、他の人の角膜が必要で、手術の成功率も50%程度です。

飛蚊症:水晶体の一部が硝子体腔に残ると、黒い陰が飛んで見えることがあります。また白内障手術が合併症無く終わり、視力が向上しても、硝子体が変化して陰が飛んで見えるようになり、長く持続することもあります。

後発白内障:手術時に残す水晶体嚢が手術後数カ月で濁ってきますが視力下がる程度になれば、レーザー光線で切開します。これは外来で可能な処置です。

感染症:
まれな事ですが、手術後に眼内で細菌が繁殖することがあります。薬や手術による治療で対処しますが高度になると失明することがあります。

眼圧上昇:
手術後眼圧が上昇することがあります。多くは一過性ですが、薬剤治療やまれに手術が必要なこともあります。

創の癒着不全:
手術創の癒着が悪い場合再縫合を要することがあります。

網膜剥離:白内障手術後は網膜剥離の発生率が一般に発生するよりもやや高くなることが知られています。

網膜の腫れ:
白内障手術後に網膜の中心(黄斑部)が腫れて視力が落ちることがあります。薬物療法をおこないますが治療に反応しないこともあります。 

眼内レンズのずれ:
手術後に水晶体嚢が収縮するなどの理由で眼内レンズがずれることがあります。視力に影響が出た場合、手術により修復を要することがあります。

6.偶発症発生時の対応

手術にあたって使用する薬剤(局所麻酔薬を含む)に対するアレルギー、ショックの起こる可能性があります。また全身疾患に関係する問題が生じる危険性があります。 これらのときは適宜病状を説明し、その治療に努めます。

7.代替可能な他の治療法
白内障用の点眼薬がありますが進行を少し遅らせるだけで、現在起こっている混濁を減らす
効果はありません。現在混濁している水晶体は手術によって取り除くしかありません。

8.治療を行わなかった場合に予想される経過
治療を行わない場合には白内障が進行し徐々に視力が低下します。
自然に改善することはありません。
 
9.治療の同意を撤回する場合
  いったん同意書を提出しても、治療が開始されるまでは、本治療を受けることをやめることができます。やめる場合には担当医までご連絡ください。

10.連絡先
  治療について質問がある場合や治療を受けられた後、緊急の事態が発生した場合には、
  下記まで連絡してください。
   
 〒877-0014 大分県日田市本町10-11
 上野眼科医院 院長 上野一郎     
 Tel 0973-22-2024

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