銀葉系ティランジアの王様的存在がこのキセログラフィカです。原産地はメキシコからグァテマラ、エルサルバドル。比較的標高の低い地域の樹上や岩上に着生します。キセログラフィカとは、黄色い花序の色に因んで付けられた名前です。ワシントン条約で商取引の規制されている植物ですが、栽培品の供給量が多いため普及種となっています。ちなみに英語圏ではゼログラフィカと発音します。
参考文献:F.OLIVA-ESTEVE,BROMERIADS FLORA NEOTOROPICA No14 Part2 Tillandsioideae
Guatemara form
最も普及している、たゆみま社が輸入しているグアテマラ産のクローンです。スパイクの形状が幅の広いヘラ状をしているのが特徴です。
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Seedling from Colombia
たゆみま社より コロンビアフォームという名前でリリースされた非常に魅力的なクローンです。グアテマラ産に比べ葉幅が狭く葉の数が多いうえに、写真ではわかりづらいのですが、全体的に赤みを帯びています。文献的にはキセログラフィカはコロンビアには分布しません。たゆみま社によるとコロンビアの業者が実生で増やしたもののようで、詳細は不明。ただ、件の業者がメキシコ産のトマセリーとして紹介していたものによく似ているそうです。
A clone came to Japan over 30 years ago
詳細不明のクローンです。30年以上前から福岡県内のラン園で維持されてきたもので、形態的にはやや小ぶりのトマセリーといった感じです。花の色は淡いラベンダーでキセログラフィカの特徴を示します。おそらくメキシコ産のクローンではないかと思います。子吹きも旺盛でよく増えます。
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