Tillandsia utriculata
アメリカのフロリダ州から中米北部、西インド諸島、ベネゼイラに分布し、比較的標高の低い地域で見ることのできるティランジアです。また比較的大きくなることが知られており、大きなものでは開花時に2m近い高さに成長します。主に樹上に着生し、開花したら枯れてしまうモノカルピック(単稔性)種です。
Tillandsia utriculata ssp. pringlei
かつてはT. プリングレイとして記載され、後にカルビンスキアーナのシノニムとされていた植物です。花序や花の構造からカルビンスキアーナよりはウトリクラータに近い、ウトリクラータの亜種と考えられています。メキシコ中部の大西洋側の比較的標高の高い地域で岩上に着生しています。基本変種に比べ小型でトリコームが多く、子株を吹いて大きなクランプを形成します。カルビンスキアーナに比べて花序が分岐する傾向が強く、カルビンスキアーナの花弁は薄緑色であるのに対し、本種はクリーム色です。
J. Brom. Soc. 36(2): 78. 1986
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