基本変種のTillandsia recurvifolia
var.recurvifolia、そしてvar. subsecundifoliaという変種が知られています。
現在流通しているT.recurvifoliaは以前T.meridionalisとされていましたが、キュー王立植物園に保管されているT.meridionalis
( 1888年記載 )の標本とはまったく別の植物であるということがわかりました。過去に記載されたTillandsiaのなかで最も特徴が一致するのはT.rosea(現T.stricta
& T.carminea)のシノニムとされていたT.recurvifolia( 1861年記載 )だったため、その名前が復活することになったのです。
参考文献:Till, W. ; Luther,H.E.1995.On the Identity of Tillandsia meridionalis.
J Bromeliad Soc. 45(6):264-268
ピンクのブラクトと、緑がかった銀葉のコントラストが美しいティランジアです。ブラジル東部からパラグアイ、アルゼンチン北部に分布します。
↑スピーシーズナーセリーから購入した株。
葉が比較的柔らかく幅が広いのが特徴。
↑トロピフローラからの株。葉がパリパリして硬くやや小型。
環境によるものでしょうか?
Tillandsia recurvifolia var. subsecundifolia
1983年にT. meridionalis var. subsecundifoliaとして記載された植物ですが、1995年に基本変種が再分類された際に現在の学名に変更されています。研究者の間ではこの植物ををTillandsia leonamianaの単なる白花個体であるとする意見も多く、またTillandsia handbookにおいて、この植物がTillandsia leonamianaとして紹介されていました。(1974年の記載文献ではTillandsia leonamianaが青花であるとされています。改訂版のNew
Tillandsia handbookでは訂正されています。)
この植物がleonamianaとして販売されていることも多く、流通面でも混乱が生じているようです。
Tillandsia aff recurvifolia var. subsecundifolia
野生採集されたサブセクンディフォリアの中に混じっていたという謎のティランジアです。茎が長くなる傾向があり、ブラクトはピンク、花弁は薄いブルーです。自然雑種の可能性もあります。
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