BROMELIADS


Tillandsia stricta x recurvifolia

ブラジル産の非常に魅力的な二種を交配した植物です。主にマーク・ディミット(Mark Dimmit)氏が交配し,、様々な品種名が与えられていますが、どこがどう違うのか筆者にはさっぱりわかりません。国際ブロメリア協会誌でディミット氏はこの組み合わせの個体群をヒューストン(Houston)と呼称しているようで、形質にばらつきがあることも言及しています。
また、 'Flaming Spire'はヒューストンの中から選別した花序が長く、ブラクトがひときわ赤い個体との記述があります。
したがってヒューストンはグレックス名ということですね。それ以外の品種名はヒューストンの中から出現した優れた個体に個体名を与えたものではないかと筆者は想像しています。
現状として、グレックス名である「ヒューストン」を個体名であるかのように扱っているのは問題がありますね。
基本的に交配親よりも大型化する傾向があるようです。

この組み合わせの品種は以下のとおり
Dimmit作:'Southern Cross'', 'Flaming Spire', 'Flaming Cascade', 'Cotton Candy'
Stewart作: 'Ned Kelly'

Tillandsia 'Houston Pink'

表記の仕方がこれで正しいのかわかりませんが、ヒューストン・ピンクと呼ばれるクローンです。非常に大型で、ピンクの大きな花序が特徴です。前述のようにヒューストンの中から選抜されたものと思われます。



Tillandsia 'Cotton Candy'

ディミット氏作出の交配種ですが、筆者所有の株が本当のコットンキャンディーであるかは謎です。ホームセンターでコットンキャンディーとして売られていたものですが、花序が球状でブラクトが薄いピンクに水色の花が咲く個体と、花序が円錐形で花序が濃い赤の個体が混在していました。これはディミット氏が国際ブロメリア協会誌で述べたヒューストンの形態のばらつきと一致します。トロピフローラ社のカタログではコットンキャンディーはヒューストンと同じグレックス(grex)という表現がなされています。

花序が円錐形でブラクトが濃いピンクの個体

おそらくレクルビフォリアの形質が強く出ています。花弁はうっすらとブルーが乗った上品な白です。また、交配親よりもかなり大型です。



Tillandsia 'Really Red'

トロピフローラから輸入した個体です。タグにはTillandsia Houstn Really Redと記載されていますので、ヒューストンの中から選抜された花序の赤い個体と思われます。
国際ブロメリア協会の登録品種一覧をみるとTropiflora #5935と記載されていますのでトロピフローラ社が品種登録しているようです。



BACK


Copyright(C). Ichiro Ueno. all right reserved.