BROMELIADS


Tillandsia compressa

T.コンプレッサは現在、ファシキュラータ変種ベノシスピカのシノニムとして扱われているようです。しかし形態的には明らかに異なりますので、あくまで個人的な意見ですが、筆者はやはり別種とするのが妥当ではないかと考えています。
現在、ベノシスピカとされているものには様々な種が含まれ手いる可能性が高く(分布域がムチャクチャ広い!)、今後分類が変わってくる可能性があります。
したがって、しばしばベノシスピカと混同されています。かつてベノシスピカと思われる植物がコンプレッサとして販売されていたことがあるため、購入する際には注意が必要です。
文献的にはコンプレッサは1830年に記載され、メキシコ、ジャマイカ、パナマで採集された記録があるようですが、パナマのものは後にT. アンセプスとされています。メキシコの記録については不明ですが、ジャマイカ産のものがおそらく本物のコンプレッサと考えてよいのではないかと思います。
写真の株はウォーリー・バーグ氏がジャマイカで採集したという株からの栄養増殖個体です。
未成熟のまま開花してしまったため、花序の形成がいまひとつですが雰囲気は伝わるかな?



BACK


Copyright(C). Ichiro Ueno. all right reserved.