BROMELIADS


Tillandsia capitata

やや分類が混乱している感のあるティランジアです。キューバ、ドミニカ、メキシコ、ガテマラ、ホンジュラスなどに分布しますが、キューバ、ドミニカ産の基本変種と比べ、メキシコなどに分布する物は大型でティランジア・ブラキカウルス等の近縁種との関係を伺わせます。古くから栽培されているため多くの園芸品種が存在します。また分布域の広さから地域変異も多いようです。

Tillandsia capitata 'Domingensis'
いわゆる「ホンモノ」、基本変種とされるドミニカ共和国産のカピタータです。他の「カピタータ」として流通する品種に比べ、かなり小型です。スピーシーズサーナリーより購入しました。この赤さ・・・たまりません。今後が楽しみです。



Tillandsia capitata"Peach"

こちらはホームセンターから救出してきた(笑)株です。うっすらとピンクがのって良い色合いです。開花時の赤い発色が楽しみです。他の系統に比べてトリコームが発達しているのが特徴でしょうか?

↑2011.07.07開花


Tillandsia capitata "Old Gold"
古くからあるカピタータの品種のひとつです。非常によく似た「マロン」という品種があります。FCBSにマロンに関して「しばしばOld Goldと呼ばれる」という記述があります。同一品種に二つの呼び名があるという意味なのか、マロンとOld Goldがしばしば混同されるという意味なのかはっきりしません。



Tillandsia cf. capitata from Guatemala

トロピフローラから輸入した「グアテマラ産のカピタータと思われるティランジア」。



Tillandsia capitata from Guatemala

こちらは「グアテマラ産のカピタータ」として入手したもの。同一環境ですが、上の写真の株と比べると赤みが強いようです。



Tillandsia capitata 'Hondurensis'

カピタータとブラキカウロスの中間的な特徴を持つといわれるホンジュラス産の小型カピタータです。ホンジュラス中央の乾燥地帯で樹上に着生しています。比較的水切れしやすいので注意が必要です。


↑購入直後

↑2011.07.03開花



Tillandsia aff capitata Temascal

メキシコのベラクルス州で採集されたティランジアで、文献に記載されているメキシコ産のカピタータ基本変種に最も特徴が似ている植物です。おそらくこれが本物のメキシコ産カピタータなのではないかといわれています。



Tillandsia cf capitata from Pinar de Rio, Cuba

キューバ産のティランジア不明種として入手しましたが、カピタータのようです。2013年の酷暑で開花不全を起こしてしまいました。カピタータでよく見られる紫の花弁でしたが、縮れてしまってうまく開花しませんでした。標高100m付近に自生していたようです。



Tillandsia cf capitata from Guerrero

メキシコのゲレロ州産のティランジアとして入手したものですが、どうやらカピタータだった様です。カピタータ・イエローと呼ばれる大型のクローンに酷似しています。



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