やや分類が混乱している感のあるティランジアです。キューバ、ドミニカ、メキシコ、ガテマラ、ホンジュラスなどに分布しますが、キューバ、ドミニカ産の基本変種と比べ、メキシコなどに分布する物は大型でティランジア・ブラキカウルス等の近縁種との関係を伺わせます。古くから栽培されているため多くの園芸品種が存在します。また分布域の広さから地域変異も多いようです。
トロピフローラから輸入した「グアテマラ産のカピタータと思われるティランジア」。
こちらは「グアテマラ産のカピタータ」として入手したもの。同一環境ですが、上の写真の株と比べると赤みが強いようです。
カピタータとブラキカウロスの中間的な特徴を持つといわれるホンジュラス産の小型カピタータです。ホンジュラス中央の乾燥地帯で樹上に着生しています。比較的水切れしやすいので注意が必要です。
↑購入直後
↑2011.07.03開花
メキシコのベラクルス州で採集されたティランジアで、文献に記載されているメキシコ産のカピタータ基本変種に最も特徴が似ている植物です。おそらくこれが本物のメキシコ産カピタータなのではないかといわれています。
Tillandsia cf capitata from Pinar de Rio, Cuba
キューバ産のティランジア不明種として入手しましたが、カピタータのようです。2013年の酷暑で開花不全を起こしてしまいました。カピタータでよく見られる紫の花弁でしたが、縮れてしまってうまく開花しませんでした。標高100m付近に自生していたようです。
Tillandsia cf capitata from Guerrero
メキシコのゲレロ州産のティランジアとして入手したものですが、どうやらカピタータだった様です。カピタータ・イエローと呼ばれる大型のクローンに酷似しています。
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