BROMELIADS


Tillandsia bradeana

最近までT. アブディタ(abdita)と呼ばれていた植物です。
T. ブラデアナはT. カピタータやT. ブラキカウロスに近縁な植物で、1916年にMez氏によってコスタリカ産の新種ティランジアとして記載されましたが、後にT.ブラキカウロスのシノニムとして再分類されていました。
1999年にFrancisco Morales氏らが行ったT.アブディタに関するコスタリカの自生地調査の結果、1961年に新種記載されたアブディタは結局ブラデアナと同じ植物であり、ブラデアナはブラキカウロスとは別種であるということになったようです。その結果ブラデアナという名前が復活することになりました。
ブラキカウロスとの違いは、花苞(fioral bract)やガクにトリコームがあることで、穂状花序が葉の間の隙間に隠れている本種は解剖しないと判別できません。
比較的空中湿度を要求する植物です。乾燥のさせすぎに注意すれば栽培は容易です。

写真の個体はトロピフローラから輸入したメキシコ産の個体です。ブラキカウロスかも知れないので開花終了後に解剖してみました。

わかり辛いのですが、花苞の先端から外輪部にかけてトリコームが見られるようです。たぶんブラデアナで良いんだと思います。



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