BROMELIADS


Neoregelia punctatissimaについて
色々調べると、いろんな事が判ってくるのですが、現在流通しているプンクタティッシマは分類学的には本物ではないかもというお話です。
ネオレゲリア(当時はニズラリウム)・プンクタティッシマがRuschiによって記載されたのが1954年。ブラジルのエスピリト・サント州、サンタテレサ近郊で採集されています。記載されている特徴は、葉がまっすぐにのび、密な円錐状のロゼットを形成する。また葉の模様はグリーンの下地に茶色のスポット、さらに葉を横断する白い紋様がはいります。花は、萼・花弁ともに白いのが特徴です。
現在流通している物はこの特徴には当てはまらず、むしろネオレゲリア・アンプラセアに近い物だそうです。ネオレゲリア・アンプラセアには多くの園芸品種があり、その中にはプンクタータという物があります。おそらくこの紛らわしい品種名が混同されてプンクタティッシマとして流通している可能性が高い様です。

だからといって、植物自体の魅力が損なわれるわけではありません。分類学的には違うものであるという認識の上で楽しめばいいだけの話ですね。

Neoregelia punctatissima 'Yellow'
(Neoregelia ampllacea "Punctate Yellow")

最も目にすることが多い'punctatissima'だとおもいます。臙脂色のドットが美しく、小型ネオレゲリアの魅力が詰まった植物といえるでしょう。


Neoregelia punctatissima "Rubra"
(Neoregelia ampllacea "Punctate Red")

写真はトロピフローラから導入した個体です。通常のいわゆる「プンクタティッシマ」よりも赤味が強くなる系統です。その名の通り、葉の臙脂色の斑点が美しい小型ネオレゲリアです。


Neoregelia punctatissima 'Joao Marcio'
(Neoregelia ampllacea "Punctate Black"?)

yellowのスポットを濃くしたような品種

参考文献:FLORA NEOTOROPICA No14 Part 3. (Bromeliaceae)     
FCBS:"Uncle Derek Says"



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