古いゴムのプランテーションの中を流れるクリアウォーターの流れ。ゴムの木の間を幾筋もの流れが網の目のように走っている。連日の雨のため増水しているようで、かなりの範囲が水没している。ここは最近新種として記載されたパロスフロメヌス・ビンタンの記載地である。湿地帯に踏み込むと、中心の本流の中にイグサの仲間がたなびいている。また、増水によって水没している部分には、ホシクサの仲間とミミカキグサ、ネペンシスなどが見られる。網を入れてみるのだが、なかなか魚が入ってこない。ヘミランホドンやT・ヘテロモルファばかりだ。そうこうしていると、ようやくラビリンスが網に入ってきた。残念ながら目当てのリコリスではなく、ベタ・エディサエだ。この後さらに2匹を追加したが、リコリスは一向にとれない。30分ほど経過し、あきらめかけたところでようやく一匹目が網に入ってきた。やや流れのあるところのイグサの陰にいた。同じようなポイントを探っていくと6匹を確保できた。3時間近く探したにもかかわらずこの成果である。その上オスが一匹しかいないことが判明。困ってしまった。
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