東南亜細亜掬魚紀行外伝
植物漫遊記


2009年ボルネオ旅行


1日目
今回は、出発前から体調が悪くてかなり不安でしたが、なんとか行ってきました。
普段とは違う日程なので、福岡空港からの直通便が使えなくて関空経由になってしまいました。
福岡〜関空間は例のボンバルディア機に揺られて出発です。
今回は待ち時間があまりなくて、スムーズにクチンに到着しました。
新型インフルエンザ対策派するべきだと思うのですが、マレーシアでマスクをしているのは日本人くらいで奇異の目で見られましたが、がまんがまん。
自生していたツンベルギア
ツルキジノオの仲間
テクタリアかな?

到着後、すぐに空港のレンタカー屋で車を借りるのですが、いつものレンタカー屋は貸せる車がないとのことで、いつもと違う会社に頼みました。僕の前に2組車を待っている人がいるのですが、手続きから車の案内まで一人のお兄さんがやっているのですごく時間がかかってしまいました。いつもより1時間おくれで車を確保、ホテルへと向かいました。
今回借りたのはMyviというマレーシア版ダイハツ・ブーンです。
でもブーンという名前が思い出せなかったので♪パッソ ぷちぷち ぷちトヨタ〜♪などと歌いながら運転していました。

いろんなランを見ることができます。

さて、1日目はいつものように早起きして出発です。
パダワン近郊の比較的標高の高い地域へ向かいます。
今回はAni-Plaのチェルブさんの真似をして長靴持参です。長靴だと藪こぎのときに足元を気にしなくて良いので非常に快適でした。以前は水に入ることが前提でしたので長靴は不向きでしたからね。

いろいろ寄り道しながら山のほうへ向かいます。
まずは前回やり残していた葉の長〜いタマシダを採集します。
実際には結構簡単に採集できたので、前回やっとけば良かったかなというのが正直な感想です。
これって葉が堅いし、根も木質化していてなんだか活着しにくそうな感じです。

今回の旅行での大きな目的は、この地域でのアリ植物を探すことです。
そこで、以前見つけておいたディスキディアのところに向かいます。
前回は雨が降っていたのと、崖を2mくらいよじ登らないと近づけないので断念した場所です。

幹にポツポツついているのがディスキディアです。

崖の下に車を止めてふと足元を見るとわりと大きな木の枝が転がっています。ディスキディアの着生している木から落下したもののようです。こういった落下してきた枝には面白いものが付いていることが多いので、すかさずチェックです。
枝にはバルボフィラムがいくつか付いているのみで、あまり面白そうなものは無かったのですが、枝の脇の草むらの中にミルメコディアが転がっているのを発見!
落下したものは腐っていたりして手遅れのことが多いのですが、今回はほぼ無傷!アリも居なくなっていて超ラッキー!

順調に生育中

次に、近くの川沿いのエリアを探索します。
前回は上流に向かったのですが、今回は下流に行ってみることにしました。下流側には川の両側に湿った岸壁が続いています。
岩の表面を良く見ると、いろいろな植物が生えています。
イワタバコ科など興味深いものばかりです。

イワタバコ科の植物
こちらもイワタバコ科
小型のショウガ科、グロッバ・プミラ
セラジネラですが、非常に面白い形態です。
インパチェンスの仲間です。

川の周辺の探索を終えて、前回ミルメコディアの残骸を拾ったあたりに向かいます。いろいろ見て回るのですが、なかなか面白そうなものには出会えず、次へ向かうことにしました。
アリ植物の近くにはアリ植物があるはず。
というわけで、前回ヒドノフィツムを見つけた場所へ向かいました。
ところがここは橋のかけ換え工事が行われていて完全に破壊されておりました。残念。

ヤブレガサウラボシの群落

ここでおなかもすいてきたし、天気も怪しくなってきたのでいったん下界へ戻りました。
ナシゴレンでおなかを満たし、本日最後の目的地に向かいます。
大型パキセントレアを採集に向かったのですが、すごい豪雨でパキセンを採集するのがやっとでした。
ということで1日目は終了


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