東南亜細亜掬魚紀行外伝
植物漫遊記


ボルネオ紀行2007
森の住人達
森には沢山の動物が暮らしていますが、蚊以外には滅多に出会うことはありません。
トゲナナフシ
バウ産のイワタバコ科植物にくっついていました。おそらく幼虫と思います。
 
トビナナフシ
森のなかを歩いていると、ぱたぱた飛んで逃げていきます。バッタのように緑の個体と茶色の個体がいるようです。
  
パラミツとスキンク

大きな果実を付けることで知られるパラミツは、東南アジアでは道端に植えられていることの多い果樹です。右端の熟した果実に集まる虫をねらっているのでしょうか、スキンクと思われるトカゲがじっと張り付いています。

 
ツムギアリ

森のなかで出会いたくないのがこのツムギアリ。やたらと噛むのでいたくてたまりません。その名の由来は木の葉を丸めた巣を作る際に幼虫の吐き出す糸を使うから。糸を紡ぐアリという意味です。写真右側のくしゃっとした葉が新しいツムギアリの巣です。表面にアリがいるのが判るでしょうか?左は同じ植物の葉。巣に近付くとアリの攻撃を受けますが、この写真を撮った直後に瞼を噛まれてひどい目に遭いました。

 
カブトガニ

バコ村で出会った漁師さんに見せてもらったカブトガニ。潮の引いた干潟にカメが歩いたような足跡を見つけて、じっと見ていたら「それはこいつの足跡だよ。」とストックしているのを見せてくれました。流暢な英語を話すかなりインテリジェンスの高い方で、ちょっと驚きました。漁師さんによると、血液から抗ガン剤の成分を採るためアメリカの製薬会社が高値で買ってくれるのだそうです。

 
トビトカゲ

バウ近郊の焼き畑前に伐採された林で出会いました。焼き畑前には大きな木以外を伐採して林床を乾燥させるので、一時的に林内は見通しが良くなります。それで出会えたのかもしれません。非常に臆病で撮影には苦労しました。



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