クリプトコリネ街道 ニボン日帰りの巻
今年はクリプトコリネ以外にも見ておきたい植物が沢山あるので、出来るだけ時間をかけずに済ますことにしました。というわけで朝6時にホテルを出発、18時間かけて往復約900Kmのクチン〜ニボン日帰りドライブに出発したのです。無謀・・・
まだ暗い朝6時にボルネオホテルを出発! 途中でガソリンを補給するつもりでしたが、開いているGSを発見。 早速給油しました。 最近はガソリンスタンドも24Hになって便利になりました〜 |
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クチン-シリアン間は道路整備も終わり、完全なハイウエイと化しておりました。ドリアンのモニュメントは健在。 |
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まずはC.フェルギネアの自生地に到着。蚊の巣窟であることも含めてあまり変わっていませんでした(笑)。サンプリングを済ませて次へ向かいます。 |
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C.ウエノイの自生地です。なんだか群落が小さくなっているような気が・・・。行ったときは乾期の初め。雨期には水没しているはずなので、流量が多い時期に土砂の堆積で群落が埋まってしまったのかもしれません。 | |
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いつもの丘に着きました。ここは熱帯雨林が遠くまで見渡せる絶景ポイントです。 |
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今年もやってきました。エンカラムートです。ここはC.コルダータ(var.ゾナータ)の自生地ですが、数年前に写真右側の森が伐採されて壊滅していました。今年は嬉しいことに少し自生地が回復していました。 | |
橋の下にあった群落。がんばれ! | |
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一気にセリケイ付近まで進み、12:05にC.ブローサの自生地に到着。 |
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川に入ってみると、上流に大きな木が倒れてる! 近づいてみると切り倒した跡が・・・どうやら地元の人が丸木橋として使うために切ったようです。水は丸太の下をくぐって勢いよく流れていましたが、水流で川底が掘られた結果、群落が一つまるまる押し流されてしまったようです。 |
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14:00頃、セリケイ方面とニボン方面の分岐点を通過。まだ空腹ではなかったので、食堂に立ち寄りませんでした。結果的にはこれが判断ミス。その後道路脇に一切商店が無く、大変なことに・・・ | |
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ニボン方面に進むにつれ、次第にお腹が空いてきました。買い置きしていたスナック菓子を食べながら先に進みますが、食堂は一向に現れません。そうこうしているうちになんだか腹具合がおかしくなってきました。朝からちょっと変だとは思っていたのですが、ここに来てついにお腹の中で「黄色い行進」が始まってしまいました。幸いC.アウリクラータの自生地についたので、カメラも持たず川までダッシュです。しかし、ここは川まで結構歩かないといけないので、非常につらい思いをしました。映画「しこふんじゃった」の竹中直人といえばわかるかな(笑)。何とか川岸に辿り着き、現地式水洗便所ですっきりしたのですが、なんだかどっと疲れてしまいました。カメラをとりに行く気力もなく、サンプリングを済ませるとふらふら車に戻って次の場所へ向かいました。(写真は2005撮影) | |
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車に戻って抗生物質と下痢止めを飲みましたが、空腹と疲労感は増すばかり。食料が買える場所を探しますが、時々民家があるくらいで全くみつかりません。しばらくするとC.ストリオラータの自生地に到着。ここでは以前から気になっていたツタ状の小型サトイモ科植物と赤いつぼみを付けたアグラオネマを採集しました。クリプトもサンプリングしたところで、なにやら夕立が来そうな気配が・・・。急いでカメラを片づけてふと上を見上げると、今回のターゲットの一つ、アリ植物が手の届きそうなところに着生しているではありませんか!気力を振り絞って木に登り、大株を採集したのは良いのですが、車に戻って運転席に転がり込むと疲労感がどっと襲ってきました。引き返そうかとも思ったのですが、もうここまで来てしまった以上先へ進むしか有りません。根性で車のエンジンを始動しました。 | |
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去年、C.ユウジィの自生地ダリンが開発のために破壊されたという話を耳にしました(写真は2005年のダリン)。一体あんなところで何を作っているんだろうと不思議に思っていたのですが、今回それが何なのかわかりました。道路です。大きな道路が造られていたのです。ストリオラータの自生地からしばらく進むと、延々十数Kmにわたって道路工事が行われていました。当然目印の物などは何も残っておらず、自生地を確認することが出来ませんでした。おそらくここかな?という場所はあったのですが、完全に破壊されており、見る影もありませんでした。 | |
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16:40ようやくバタン・ラジャン川に到達しました。ここは以前渡し船が有った場所ですが、立派な橋が完成して廃止されてしまったようです。以前は乗船場の脇に土産物屋があったので行ってみることにしました。客足が途絶えてつぶれていないか心配でしたが、幸いにも商店は健在でした。菓子パンとコーラの缶を購入して車の中でむさぼるように食べました。菓子パンはぱさぱさしてあまり美味しいとは言えませんでしたがコーラとミネラルウオーターでなんとか喉の奥にに流し込みました。しばらくすると、みるみる気力と体力が戻ってきました。やはり低血糖の症状だったようです。さあ、橋を渡れば今日の最終目的地、ニボンです。 |
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橋を渡ってニボン川に向かいます。ここは発見者のささき氏とC.ユウジィの大群落を発見した思い出深い場所ですが、2年前に周りが伐採されて以来群落は確認できていません。今年も同じような状況でした。しかし、水位が高いことと濃いブラックウオーターのために水中が確認できないのも事実で、水位が低くなったときに群落が姿を現すかもしれません。 | |
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そして、このドライブの折り返し地点は、湿地帯の蘭、バンダ・フッケリアナの自生地です。こちら側でも大規模な道路の拡張が行われており、湿地が破壊されていないか心配でしたが、今年も満開で出迎えてくれました。 | |
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17:30僕は帰途につきました。途中で食事をとり、のんびり帰るつもりだったのですが、実際に走ってみると夜の幹線道路は非常に恐ろしい。
まず街灯なんて無いので真っ暗、車のライトが頼りですがこれもあまり明るくない。対面通行の道路は速度制限が80〜90Km/hなのでみんなぶっ飛ばしてる上に結構アップダウンやカーブが多い。そして車のガラスが汚れているので対向車が来るとライトで目がくらんでしまいます。 なんとかホテルにたどり着いたのは0時前でした・・・ |
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