東南亜細亜掬魚紀行外伝
植物漫遊記


ボルネオ紀行2005
 
Cryptocoryne ferruginea
New habitat !
バウ産

今回の旅行で、最大の発見がこのバウ産のフェルギネアです。過去のデータではバウ近郊にもフェルギネアの記載はあるものの、これまでささき氏も発見できないでいたというのが現状でした。バウといえばクリプトコリネ・キーイの有名な産地ですが、そのとき我々もキーイの自生地に向かっていました。バウ周辺は石灰岩地帯で、これまで旅してきた酸性土壌地帯とは植生が全く異なっています。バウの町に近づくにつれ、浸食されて白い岩肌が露わになった岩山が目に付き始めます。この日は時間的に余裕があったため、風景の撮影も兼ねて、途中でとある石灰岩の岩山に立ち寄りました。石灰岩の山の麓は浸食された石灰岩の崖がいきなりそびえ立っており、洞窟も見られました。そして洞窟から流れ出る小さな流れにフェルギネアの大群落を発見したのです。

ちなみにレヨンベールのHPで公開している動画に、まさに発見した瞬間の僕の叫びが収録されております(笑)。だって、ささきさん、洞窟を撮影したらクリプトに気付かずにさっさと帰っちゃうんだもんな〜(笑)

↑石灰岩の洞窟です。
↑フェルギネアの群落
↑グリーンの個体、非常に美しい虎斑が入っています。
↑赤味の強い個体。土壌は白い砂です。
↑開花株も多数ありました。

 
カンポンバヨール産

いつものフェルギネアですが、初日にシブへ向かう途中立ち寄ったときには大増水状態で、とても森の中まで入って行けない状態でした。二日後にはかなり水が引いていましたので採集できました。



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