東南亜細亜掬魚紀行外伝
植物漫遊記


ボルネオ紀行2005
Cryptocoryne yujii
ニボン産

数年前にレヨンベールアクアのささき氏によって発見された非常に魅力的なクリプトコリネです。ニボンの産地発見時には私も同行していたので、当時の美しい群落は良く覚えています。今回もそんな姿が見られるものと期待していたのですが、御覧のとおり周りの木が切られており、見た限り群落は消滅しておりました。流れている水は非常に濃いブラックウオーターですので水中にまだ少し残っている可能性もありますが、今後しばらくはここでの採集は控える必要があるでしょう。

↑かつてのニボン川。エンカラムート同様、適度に日差しが遮られてクリプトには理想的環境
↑2005年9月のニボン川。木が切られてる〜(泣)。ここも採集禁止!
ダリンカナン産

こちらは変わらず美しい姿を見せてくれました。初日、シブへ向かう途中に立ち寄ったときは水位が高く、群落を確認できなかったのですが、二日後には50cm近く水位が下がっており、変わらぬ姿を見せてくれました。

↑水中の群落が美しい
↑群落の中にあった変わり葉の個体
Cryptocoryne keei

今回は自生地に着く直前から土砂降りの雨で、とてもカメラは持っていけない状態でしたので全員上半身裸で川に突入しました(笑)。前回八月に来たときにはほとんど花を見ることができなかったのですが、今回はたくさんの花を見ることができました。一ヶ月ほどの差ですが、植物達も敏感に季節の変化を感じ取っていることが判りました。



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